スリランカのスーパーに訪れると、驚くほどたくさん並んでいる紅茶。今回は、紅茶の等級とそれぞれでおすすめの使い方をご紹介します。
- 等級は品質ではなく茶葉の大きさ!大きい順にOP>BOP>BOPF
- 茶葉が細かいほど濃いお茶が出る!
- 飲みたい紅茶の種類によって紅茶の等級を使い分けるべし!
目次
茶葉の等級(グレード)について
茶葉の「等級」と言われても何だそれ?という方は多いのではないでしょうか。(少なくとも私はそうでした。)
でも、「オレンジペコ」「BOPF」という単語は目にしたこと、耳にしたことのある人もいるのではないでしょうか。これこそが紅茶の「等級」であり、日本紅茶協会のウェブサイトでは以下のように説明されています。
紅茶は仕上げの工程でふるいにかけられ、その形状、大きさによって区分されます。これを一般に紅茶の等級区分といいますが、それは茶葉の「大きさ」と「外観」を表すだけで、品質の良し悪しを表したものではありません。
日本紅茶協会 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%B9%C8%C3%E3%B6%A8%B2%F1
今回は、個人的にこれだけ知っておけば十分だろうと思う代表的な等級と、スリランカで教わった各等級のおすすめの飲み方をあわせてご紹介したいと思います。
OPーオレンジペコ、Pekoeーペコ
日本紅茶協会のページでも以下の通りばらばらに紹介されていますが、個人的にこの2つの違いはほとんど無いと思います。
茶葉が一番大きいタイプ。どちらも綺麗な透き通った色のお茶が出て、とても軽い味わい。茶葉を入れたまま放置していても渋くならないのが個人的に嬉しいポイント。
オレンジペコ
一般に細かい針状の長い葉で、葉肉は薄く、しばしば橙黄色の芯芽(ティップ)を含みます。浸出した水色は明るくうすいものが多く、香味が強いのが特徴です。
日本紅茶協会 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%B9%C8%C3%E3%B6%A8%B2%F1
ペコ
葉は太めでよく揉まれたもの。OPよりも短く、針金状ではなく、芯芽はあまり含まれません。水色は一般にOPよりもやや濃い。
日本紅茶協会 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%B9%C8%C3%E3%B6%A8%B2%F1
おすすめの飲み方
お湯を注ぐと綺麗な透き通った色のお茶になり、渋みがほとんどなく非常に飲みやすいです。なので、ストレートティーやフレーバーティーにして飲むのがおすすめ。
スリランカで買える商品例
スーパーだとお土産用にパッケージもしっかりしたものが多く売っている印象です。
BOPーブロークン・オレンジ・ペコ
ペコやオレンジペコと比べるととても茶葉が細かくなります。
しっかりと紅茶の味がして、ホットでもアイスでも美味しいです。
需要が最も多いものです。リーフ・スタイルのどの茶よりも葉のサイズが小さく、もっとも多く芯芽を含み、よく揉まれています。水色も濃く、強く、香味も強い。
日本紅茶協会 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%B9%C8%C3%E3%B6%A8%B2%F1
おすすめの飲み方
オレンジペコやペコに比べて味が濃く、渋みが強いBOP。
だからこそスッキリ目覚めたい朝に飲む「イングリッシュ・ブレックファスト」によく使われる茶葉であり、またアイスティーを作る際にもよく使われるそうです。
スリランカで買える商品例
スーパーではあまり多くの種類は売っていない印象。
スリランカ人はミルクティーにして飲むのが普通だし、もっと茶葉の細かいティーバッグであれば濃さは好みで調節できるからでしょうか。
BOPFーブロークン・オレンジ・ペコ・ファニングス
非常に細かい茶葉で、もはや粉と表現したほうが良いくらいのサイズ感。
普通にお湯を注いでストレートで飲もうとすると、正直渋すぎて飲めたものじゃありません。
BOPよりも小型で、はるかに水色は濃く早く抽出されます。ブレンドに多用される上級品。
日本紅茶協会 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%B9%C8%C3%E3%B6%A8%B2%F1
おすすめの飲み方
スリランカのお茶畑で働く人達は、休憩時等にこのBOPFのお茶をストレートで少し飲んで気合をいれるそうです。エナジードリンクのような使い方ですね。
一方で、これだけ渋いので、ミルクティーやチャイなど、甘い紅茶を飲みたいときにはBOPFを使うと紅茶の香りが引き立つ美味しい味になります。
茶葉が細かいため網目の小さな茶こしで無いと茶葉が紅茶と混ざっちゃうのでご注意を。
スリランカで買える商品例
これまでの商品のように、箱や缶ではなく、袋で入っている商品が多いのが特徴的。スリランカ人は朝にミルクティー(シンハラ語で「キリテ」、Kiri the)を飲む習慣があるので、需要も大きいのでしょうね。
BOPFになるとティーバッグのパッケージも多いです。
以上、紅茶の等級のご紹介でした。
今まで、ミルクティーを自分で作ってみると、味が薄くお店の味が出せてないな、なんて思っていたのですが、紅茶の等級を知ってからは最近は自分で美味しいミルクティーを淹れられるようになりました。
これだけでもスリランカに来た甲斐があったと感じています!笑
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(おしまい。)
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